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Muse English for Kids to Youth Learners


幼児から小学生、そして中学生・高校生のためのイングリッシュ
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概念の違いについて。

お天気の良い日が続いています。174.png 如何お過ごしでしょうか?5月も下旬を迎えて、現在、中間考査を迎えている学生さん多いでしょう。

新年度が始まりもう少しで2ヶ月が経とうとしています。ミューズでのクラスの雰囲気も少しずつ落ち着いてきました。101.png
先日、ネイティブ講師とアシスタントティーチャーとまじえて、クラスの状況を確認していたのですが、少しこちらのブログで紹介したいと思います。169.png

主に10歳を対象としたレベル7のクラスについて。担当講師が非常に興味深いコメントをしたのです。「テキスト上に書いてある文法は理解しているようだが、生徒たちに実際に文章を発表してもらうアクティビティとなると、習った動詞や名詞を使って文章に組み立てることが難しい。」という状況に。147.png
つまり机上で習うことは理解しているが、応用が出来ないということ。

話しをさらに詳しく聞くと非常に興味深いことに気がついたのです。大人の方の初級から準中級のクラスで同じ状況を経験することが実は多々あるのです。これは英語と日本語の持つ概念の違いによるものかもしれません。

多くの英語学習者の方が、言いたい日本語をそのまま英語で表現出来ると思っている方が意外と多いのです。そんな場合、クラスで自制などといった文法はクリアできているのだけれども、それがなかなか自分のものになっていないのです。
英語は文型や構文そして時制を常に意識しなければ会話が成立しません。誰だって自分の母国語のように、色々なことを話題にして伝えたいと思うでしょう。英語は一種の方程式のようなもので、パターンにあてはめていくことが大切な鍵となります。154.png

例えば、Have you finished your homework yet?(宿題もう終わった?)と尋ねられたら・・。これはyes/no questionなので、Yes, I have. / No, I haven’t.となります。理由づけは、まずyes/noで答えてから。次に続く。といった具合。言い訳から入ってはいけないのです。日本語では、いやあ〜実はかくがくっしかじかで・・・みたいな理由づけが先にくるパターンが多いのではないでしょうか。

日々の生活での習慣や好きなこと、したい事を伝える時は現在形を用います。ここでキッズのクラスを例にすると、I play 〜.を使って文章を作りましょう。となる際に子供たちは実際どうやって文章をつくるのか戸惑うのです。119.png I play baseball. 否定文であれば、I don’t play baseball. つまり私は野球をします。/ 私は野球をしません。という日常生活において野球をするのかしないか。という状況です。しかしながらこの至ってシンプルな文を飛躍してしまい、どういうわけか、僕は野球するのが好き。という発想になってしまします。日本語で普段使いなれている文章に解釈してしまうのです。もっとわかりやすくいえば、関西弁では「私英語話なされへん。」という、出来るか、出来ないかのコンセプトで日々接していると日常的に英語を話すか、話さないかという概念になかなかいかないという事なのです。
日々の日常の会話の中で日本語では、〜が出来た、出来なかった、したいと思っている。というように、なかなか断言して表現することが少ないかもしれません。「明日、時間が空いてる?遊びに行こ?」と尋ねられて、「いいえ空いてません。」と返すと、なんだか冷たく聞こえてしまいます。そういった文化に根付いた言語表現法があって、すでに、子供たちもこういった社会性をみにつけていて、そういった事を無意識に意識し始めているわけです。主語も様々です。私、僕、オレ、などなど。会話の中では多々主語を省き、おまけに動詞も発せられず目的語だけで会話が成立する場合があります。(一方通行の会話ですが・・)
例えば、「何飲みたい?」「ジュース」同じような形式で英語で話すというシチュエーションです。ちなみに英語では ‘’What do you want to drink?'' (もう少し丁寧に言うと''What would you like to drink?’’ 答えは、’’I’d like some juice, please.’’ (I’d like をつけなくとも、pleaseは必ず付け加えたい!

私は大人の方のクラスを担当しているのですが、初級クラスに関しては、こういった、言語の持つ概念の違いを理解してもらうようにしています。

文法を学ぶことはとても大切です。でも机上だけのものでは、実際に使えない場合が多いのです。何度も口に出して、練習することで、やっと自分のものになっていきます。
また、言語だけでなく、言語を通じて、文化の違いを発見する事もとても大切で、語学を学ぶ上での醍醐味ではないでしょうか?いくらAI が発達して、翻訳機が発達したとしても、こういった経験は、やはり自身の経験値でしか習得することしか出来ません。 (T.M)

by muse-kids | 2019-05-23 20:52 | General INFO.
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